メタを取り戻せ

新しい人と交わらない生活を送っていると、自分にこびりついた固定観念が幅をきかせるようになって頭が悪くなる。そのことを最初の内は嘆くものの次第に頭が悪くなっていることにも気づかなくなる。


既に私は深刻な事態に陥ろうとしていた。自身の劣化を焦りはするが、焦りそれ自体がその劣化した脳みその中で起こる事象であり、生み出された焦燥感を受け止めるのも自分の感覚器であった。危機感は鈍麻し、自意識はその場をくるくる回るばかりで、人の言うことに一々感心はするがその背景に思慮が及ぶことはなく、表層をなぞりながら自ら作り出した負のスパイラルを彩るだけであった。


今回、久々に自分の目が覚めたような感覚を覚えたのは全くの偶然である。簡単に例えるなら頭をトニックシャンプーで洗うような清涼感。随分この感覚を忘れていた。


願わくは、このまま昔持っていた視点を取り戻せ。自分の起源を、意味を、秩序を、目標を、認知を認知するということを。


そのきっかけが具体的になんなのかというのはどうでもいいことである。

表面上は穏やかな日がつづいております

新年度がついにはじまってしまいましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。


私はひどい花粉症なので、天気のよさを打ち消して余りある酷い量の花粉に日々目を赤く鼻をずるずるにしてひたすらに耐える毎日。


スギ花粉はないけど3ヶ月以上自転車もこげない大雪の札幌とどっちかを選べと言われたら断然札幌です。


現状しばらくは金沢でがんばる決意ですが、いずれフリーで仕事ができる立場になり


春と夏は札幌

秋は金沢

冬は東京で仕事をするのが私のささやかな夢。


そっから逆算していって個人事業主になるために必要な技能を身につけるための就職先を探してるんですが


当然ながら事業者の殆どが即戦力を求めているのでとんでもないミスマッチが発生…


とりあえず6月の帰札までにバイトをもっと増やして金作っとかないとまずいな。

(つまり)営業の難しさ

あなたが、あるものを人に勧めたいとする。
その人にぜひ読んでもらいたい観てもらいたいものがあるとき、どう行動するか。


私は、その人に絶対におすすめしたい作品というものがあると


嫌いじゃないかとか
おしつけがましくないかとか
スルーされるんじゃないかとか


いろいろなことをシミュレーションしてみることが多い。だが、そのこと自体は時間を消費するだけで、実際の役に立つかは微妙なところ。かなり効率が悪い。というわけで


相手を不快にさせないマナーさえ出来ていればどんどん勧めよう!


という結論に至った。傾向と対策は行動した後で考えるほうがこの場合楽。


行動が先に来たほうがいい場面ってこれ以外にもかなりあるなー。一般的すぎる意見だけれども。

非合理的な差別 - 福島産の作物、福島からの避難者 拒否の動き

社会現象相手に腹を立てても仕方ないとは思いつつも、
立腹ものの動きがちらほら出てきているようです。


今は福島の放射能やばいやばいというイメージだけが一人歩きしていて
私の周りでも「福島は人が住めなくなるんじゃ」とかなんとか言ってる人が
いたりする。それを苦々しく思う反面、もうこうなると煽るマスコミが悪いとか
東電がちゃんと説明しないのが悪いとかそういう問題ではなく、社会のムード
というものが嫌な方向へ流れようとしているのだと感じます。


こういうときに攻撃的にならず、優しく粘り強く正しく現状がいかに空騒ぎか
ということを伝えられるだけの胆力がほしい。




そもそも、こうした差別は良いことと悪いことの区別をつけず(つまり思考停止)、
機械的にクレームや不穏な因子を取り除く作業として行われる傾向がある。
だから、「今回の大震災で被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます」という
看板を掲げている店や旅館が差別の片棒を担いでいる事態がおこってしまう。


ホテル・旅館、スーパーの人はよく考えて欲しい。
あなたたちが考えなしに起こした行動は福島の人を傷つけている。

持たざる生活

去年の話、僕の溜飲が下がったひとつのブログエントリがある


所有という時代遅れ - Chikirinの日記

http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20100622


今回の一連の災害は、所有するということの脆さをさらに浮き彫りにしてみせた


これからの1年で、残った本・CD・DVDをすべて処分し、デスクトップPCを処分し、着る服の数を半分に圧縮し、自分の持っている荷物をスーツケースほどの大きさにまとめるつもりだ。


所有することは、同時に失うことでもある。

大震災後の日本の原発

依然として全く予断を許さない状況の福島第1原発
事故レベルはスリーマイル島原発のときを上回っている。
アメリカではその事故のあと30年新規の原発を造っていない。
よって以下のことが規定路線となりつつある


・日本に新規の原発を全くつくれなくなる
・外国に日本の原発を売れなくなる
・国内に居場所のない原発の研究者は中国へわたってしまう
・日本に残った研究者も既存の原発の維持管理にまわる
・研究者は散り散りになり、日本の原子力工学は最先端から脱落する


時は巻き戻せない。
今は福島第一原発がこれ以上深刻な事態にならないことを祈るのみだ。