あんかけスパゲッティ(ミラネーゼ・カントリー)

名古屋には、あんかけスパゲッティという食べ物がある。Wikipediaによれば、あんかけスパとは、"油で炒めた太いスパゲッティに、中華料理の餡のような粘性とコクのある辛味の効いたソースがかかった料理"である。


昨日の写真は名古屋の有名店「ヨコイ」が発売しているレトルトソースで、実家から餅と一緒におくられたもので、スーパーに普通に売っているそうだ。


本場名古屋ではこのスパゲッティの肉類トッピングのことをミラネーゼ、野菜トッピングのことをカントリーと呼ぶ。この2つのトッピングをあわせて注文するのがポピュラーであり、「ミラカンでお願いします」と頼むらしい。



大盛りになった油炒め麺に暖めたソースをかけて、その上にソーセージと野菜を炒めたものを乗せると、見た目が実にB級グルメらしくなった。なんだか喫茶店のマスターがつくったもののようにも思える。


ソースの味は全く甘くなく、トマトベースのソースに胡椒がきいている。単体ではそれほどうまいと思わないが、野菜・ソーセージ・パスタとからむとその複雑な味にフォークが進んだ。これは子供が好きなうまさとはちょっと違う。


本場ではあんかけスパゲッティは男性の食べ物なのだそうだ。この味に嵌ってスパゲッティ屋に足繁く通う学生やリーマンも少なくないという。そのためなのか、お店の麺の標準量は1.5人前。今回作った量もそれくらいだったのだが、予想以上におなかいっぱいになった。


ごちそうさまでした。